光市母子殺害事件判決
事件から9年、最高裁の差し戻し審である、広島高裁の判決が下された。
死刑。
やっと出た。という気持ちが強いです。
原告人は一人で戦ったというイメージがあるが、後ろに支えてくれる人々はいただろうと思う。
被告側はなぜか大弁護団が結成された。
原告人は、事件前まで、六法全書さえ開いたことが無いという、法律とは程遠い、普通の新婚夫婦で、一人の娘と三人で暮らす平凡な家庭だったと思う。
「巻き込まれた」と原告人は言っていたが、まさにそういう気持ちだったと思う。
9年間の間に、相当な、本来する必要が無かった努力をして、勉強をして、本来戦わなくて良かった、戦いに挑み、本来非難される必要も無い非難をされ、本来勝ち取る必要が無い、判決を勝ち取ったのである。
今日TV朝日のコメンテーターの言葉が、この事件のうやむやを全て汲み取ってくれたように思う。
広島高裁の判決後の原告人の記者会見を終えての発言。
「本来この事件に巻き込まれなければ、素晴らしい家庭を築いていたと思う、原告人の実直な人柄が改めて出ていた記者会見だったと思います。もし天国という所があるのならば、奥さんは『あなた、ありがとう。』と言っているんじゃないでしょうか。」
被告側は上告した。
最高裁の判決が決定するのは、今年一杯かかる見込みである。