問題36(会社法 株式会社の設立)
株式会社の設立に関する次のア~オの記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
ア 会社の設立に際しては、発起設立または募集設立のいずれかの方法による場合も、創立総会を開催しなければならない。
解説
創立総会(設立時の株主総会)を開催しなければならないのは、募集設立の場合のみ。
イ 会社の設立に際して現物出資を行うことができるのは発起人のみであるが、財産引受については、発起人以外の者もその相手方となることができる。
解説
旧商法第168条 第2項(変態設立事項)
「現物出資は発起人に限り之を為すことを得」
とあります。
現物出資(wiki)とは金銭以外の財産から出資に当てることであり、
財産引受(中小企業庁)とは、第三者から特定の財産を譲り受ける契約となっている。
よって正しい。
ウ 設立時募集株式の引受人が払込みをせず、当該引受人が失権した場合には、発起人は、自らその株式を引き受けなければならない。
解説
会社法第63条第3項
この場合、引受人は株主となる権利を失い、発起人が、自らその株式を引き受けなければならないとは記載されていない。
エ 設立時取締役はその選任の日から会社の設立の登記がなされるまでの期間において、発起人に代わって設立中の会社のすべての業務を行う権限を有する。
解説
このような規定はない。
設立時取締役の主な業務として、
会社が取締役会設置会社の場合は、設立時代表取締役の選任。
会社が委員会設置会社の場合は、設立時委員等の選任を行う。
オ 会社の設立手続が行われたにもかかわらず会社が成立しなかったときは、発起人は、連帯して、会社の設立に関してした行為についてその責任を負い、会社の設立に関して支出した費用を負担する。
解説
そのとおり。
会社法第56条
発起人は、会社誕生までの一切の業務をこなし、責任を負う感じである。
株式を募ったり、
発行可能株式の総数を定めたり、
設立時取締役を選任したり、
様々です。
やっと会社法まで来ました。
会社法は、憲法と同じくらいの比率で、勉強しなければならないという意見もあるので、重点的に時間を割いて、得点源にできればと思っています。
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